幼児や小学生に人気の習い事、不動のランキング1位は【スイミング】です。
発達に凸凹があるお子さん、発達障害があるお子さんにとって、スイミングは向いているのでしょうか?
スイミングスクールに通わせたことのある発達凸凹児の先輩ママ達の口コミを参考にしながら検証していきたいと思います。
スイミングはお子さまに人気の習い事No.1!
スイミングは流行りすたりなく長年にわたって人気のある習い事です。
お子さまにスイミングを習わせたい理由として多いのが
- 体力をつけて丈夫な体にしたいから
- 水の事故が心配だから
- 水遊びを喜んでいたから
- 学校の水泳の時間だけじゃ泳げなかったから
- 送迎のサービスがあったから
体力がつくだけでなく、水難事故から身を守れるというのも人気理由だそうです。
泳ぐことが好きだと夏のレジャーも思い切り楽しむこともできそうですね。
発達凸凹児にスイミングは向いている?
発達に凸凹のあるお子さんは自分のペースで取り組めない習い事は苦手な場合が多いです。
サッカーや野球など、臨機応変なルールを覚えるのが難しかったり、団体で行うスポーツは、周りからのプレッシャーを感じてしまうこともあります。
発達に凸凹のあるお子さんに向いているスポーツはスイミングのような、個人競技が向いています。
【口コミ】発達凸凹(発達障害)児にスイミングを習わせた先輩ママの声
実際にお子さまにスイミングを習わせた先輩ママへお聞きしました!
スイミングを習わせた理由は?
健康のため!
発達凸凹児に全身運動が良いという情報を聞いた
体幹が弱かったので、体幹を鍛えるために良いと思った
エネルギー発散!
運動することでストレス発散になると思った
体力があり余っていて夜遅くまで寝ることができなかったため
じっとしていられないエネルギーを良い方向性で使ってほしい
好きなことを伸ばしたい!
子どもが水が好きだったので楽しんでくれるかなと思った
自分からスイミングに興味をもったので
自信をつけてほしい!
一つでもできることを増やして自信をつけさせたかったため
泳げなくて学校の授業でこまったため
将来役に立つかも!
いざという時に泳げるようにと思った
スイミングを習い始めた年齢は?
スイミングスクールに通い始めた年齢は5歳を中心に比較的早い時期から始めているお子さんが多いことがわかります。(発達凸凹児の習い事図鑑 独自アンケート調査)
スイミングに通った期間は?
7割以上のお子さんがスイミングスクールに3年以上通っています。お子さんに合ったスクールが見つかれば長く通える習い事となるでしょう。
スイミングに通って良かったことは?
スクールの先生方が、やさしく接して丁寧に指導してくださったので、子どもはとても楽しそうでした。グループ分けに関しても、子どもの性格をみて子どもに見合ったグループにしてもらったりと、配慮していただけたので、子どもは嫌がることはなかったです。特に、スイミングに関しては、上達するごとにワッペンがもらえたので、ワッペンをもらいたいがために、とても頑張っていたので、その頑張る姿を見ていると、とても嬉しい気持ちになりスクールに通って良かったと思いました。

順番を守るなどのルールも身につきました
良かったことの一つ目としては、新しい環境をまた一つ体験することができて、世界が広がったこと。ふたつ目としては、シンプルに泳げるようになったこと、そして、それが本人の自信につながっている様子なこと。三つ目としては、待つことや順番を守ることがスイミングではできるようになってきて、それが生活にも波及してきて、少しずつできるようになってきたこと。四つ目としては、スイミングがある日はたくさん動くので、寝つきがとても良いこと。

生活のリズムが整いました
1週間の中で決まった予定ができて、生活のリズムが出来たことは非常によかったです。どうしても家の中や家族だけの時間では休みの日などはルーズになってしまいがちですが、スイミングに行くんだ!というモチベーションで、遊びの時間の調整やお片づけの時間なども徐々にできるようになりました。終わった後はヘトヘトになって帰ってくるので、夕飯を食べたら即寝るといった習慣になったことも良かったことの一つです。仲の良い友達もわずかでしたが作ることができました。

水を怖がらなくなりました

悔しくてもっと頑張りたいという言葉が!
悔しくて倍頑張りたいという言葉も出てくるようになり、中途半端な気持ちではなくやり遂げたいという姿をみて成長したなぁと思いました。

何事も前向きに取り組むようになりました

思う存分体を動かしています
スイミングに通って困ったことは?

コミュニケーションが課題に

手順を覚えるまで苦労しました

特性を理解してもらうことが難しかった

やる気を維持するのが大変でした

伝え方に工夫をしてもらいました

習得に時間がかかりました
次に2点目ですが、ただでさえコミュニケーションの苦手なのにも関わらず周りが年の離れた子どもたちばかりであったことです。明らかに関わりを避けていました。
スイミングを辞めてしまった理由は?
次に2点目は、水泳自体、一通りできるようになっていたため本来の目的であった「水難事故に巻き込まれても対応できるようにする」を達成できていたためです。
スイミングを検討しているパパ・ママへアドバイス!

小さい頃から始めることをおススメします
習い事は、できるだけ小さい頃に始めることをおススメします。理由は、小さい時の方が人間関係で悩むことが少ないからです。また、子どもの可能性を考えて、できるだけ数多くの習い事をすることをおススメします。学校では経験出来ない楽しさを味わうことができるので、それなりの出費は必要ですが、価値があると思うので是非とも習わせてあげてください。

得意な凸を伸ばせる習い事を
考え方としては、その子の特性を修正できるような習い事をする(多動の子に習字を習わせる等)のか、特性を活かせるような習い事をするのか(多動の子にスポーツをやらせる)、という二つの考え方があると思いますか。しかし、小さいころは子どもの自尊心や自信を育てることが大切なので、特性を活かせる方向で習わせてあげるのが良いと思います。

いろんな事にチャレンジ
特徴のある子供と言うだけではなかなか理解が得られないことも多々あるかと思いますが、ご自身のお子さんがいかに楽しんでいるかを一番に考えてあげることが大切だと思います。『継続は力なり』『石の上にも3年』などありますが、この年代の子供にとっては楽しい経験、体験が全てだと思いますので、いろんな事にチャレンジさせてあげて下さい!

たくさん褒めてあげよう
楽しんで通えている間は、どんどん褒めて通わせてあげるのがいいと思います。やる気があるうちはのびると思うので。ただ、あまりにも嫌がったりやる気がないものにダラダラと通わせるのは、あまりにも意味がないように思えました。

気軽にトライしよう

成長する機会を!
発達に凹凸がある子どもたちに対し、「本当にこの子にやらせて大丈夫かな?」と心配に思われるご両親は多いと思います。最初はお子様自身適応できず、苦労したり、辛い思いをすることもあるかと思いますが、経験を通して必ず成長します。まずは、いろいろなことを体験させて、成長の機会を与えることが大事だと思います。
発達凸凹児がスイミングを楽しむために注意したいこと
スイミングをスタートする時期
集団で行う習い事の場合、衝動性やこだわりが強くルールを守ることが難しいことで入会をお断りされるケースも少なくありません。スイミングの場合、衝動性が大きな事故につながることもありますので、習い事をスタートする時期を見極めることも重要です。4歳では難しかった【順番待ち】も5歳なら上手にできるかもしれません。
小さいうちからスタートさせてあげることは上達につながりますが、タイミングによってはスイミングを楽しむチャンスを逃してしまう結果になります。
パパ、ママの目でしっかりと時期を見極めましょう。
感覚過敏がある場合
発達に凸凹のあるお子さんの中には、感覚過敏の子も多いです。
水自体が苦手だったり、プールの匂い、プールサイドのざらつき、コーチとの接触(フォームの矯正のため)など過敏さは様々です。
小学校で水泳の授業が始まる前に克服させようとスイミングスクールに通わせたいと思うパパ、ママもいるかもしれませんが、無理強いは逆効果です。
スモールステップを心掛け、お子さんが何が苦手なのかをしっかりと把握した上で、その都度対策を考えていきましょう。
進級のスピードについて
発達に凸凹のあるお子さんは、体幹が弱かったり、粗大運動が苦手だったり、耳から聞いた情報を整理するのに時間がかかる場合があります。
そのため、スイミングスクールによくある進級テストになかなか合格せず、自信を失ってしまったという声も耳にします。
まずは、パパ、ママが他の子と比較せずしっかりと褒めてあげることが重要です。パパやママが焦りを感じたり、がっかりしているとお子さんにも必ず伝わります。
進級は、お子さんの自信や達成感にもつながりますのでメリットも大きいといえますが、お子さんにとって負担になるようであれば個人レッスンをおすすめします。
もちろんスクール形式より料金はかかりますが、本人のペースで取り組めますので効率が良いともいえるでしょう。
発達障害に理解のあるスイミングスクールを選ぼう
最近では、発達に凸凹のあるお子さん、発達障害のお子さん、グレーゾーンのお子さん向けのスイミングスクールも増えてきました。
また、普通のスイミングスクールにも理解のある指導者もいらっしゃいます。
必ずお子さんの特性をお伝えし、見学や体験などを通して相互に情報を共有した上でスクールと信頼関係が築けるかどうか確かめて下さい。
スクール選びを間違えると、お子さんが楽しめるように始めた習い事なのに、お子さんだけでなくパパやママも傷つく結果になることもあります。
スクール選びはしっかりと行いましょう。
発達障害のお子さんを受け入れているスイミングスクール
・東京神奈川・発達に障がいを持つ児童~成人のためのスポーツ教室 アダプテッドスポーツクラス
・YMCA 障がいのある方の 水泳・運動クラス
・川崎市 エンゼルフィッシュの会
・群馬県 ナガイスイミングスクール
・京都 スポーツクラブ イリアス
教室は随時更新していきます。
進級することが励みや自信につながりました。